歯ブラシの所要条件

日常使用している歯ブラシには、機能や安全性などの面で日常生活用品としての基準が設けられています。したがって、市販されているどの歯ブラシを使用しても、歯を磨くということに関して問題は起こらないようになっています。しかし、歯ブラシの機能という部分についてはこの基準では不十分であり、専門的にみてもう少し細かい基準が必要とされました。当時の厚生省、現在の厚生労働省は昭和42年に口腔清掃の意義、その方法、手段、用具および材料などについて『歯口清掃指導の手引き』にまとめました。その中の『使用用具および材料について』の項目で歯ブラシを第一にあげています。それによれば、「歯ブラシは日常の手入れとして歯や口のうち、自浄作用では清掃できないところを十分清掃するために用いられる用具である」とし、「歯ブラシの所要条件」と「歯ブラシの選択基準」を示しています。

歯ブラシは誰でも手軽に購入できる生活必需品で、日常の口腔清掃には欠かせない衛生用品でもあります。そのため、効果的にH磨きが行うことができるものであることはもちろんですが、安全性が確保されていることもまた、大切な条件です。日本で市販されている歯ブラシは前述の法律によって、その安全性が保障されています。

当時の厚生省、現在の厚生労働省が歯ブラシをつくるときの条件としてあげた「歯ブラシの所要条件」とは次の通りです。

  1. 口腔内で手軽に効果的に使用し得るもので、複雑な操作を必要としないもの
  2. 刷毛面は、歯の露出面、特に隣接歯間部にも到達して清掃でき得るもの
  3. 各毛束も感覚が十分にあいていて、容易に清掃ができ得るもの。また、毛束と植毛部は密着していて、汚物などの入らないようになっていること
  4. 把柄や刷毛の質は丈夫で変形がしにくいものであり、また、植毛が強固で、使用時に破折や脱落をしないものであること
  5. 有害物を溶出したり、歯質や軟組織を破壊しないこと
  6. 特別な効果を標榜するものは、その理由が明示されていることが望ましい

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です